コーヒー豆を粉にしたらどれくらいで飲まなければならないか?
一週間?三日?いやきっとその日のうちがいいから一日?いやいやここは一時間以内?
私の考えは「【秒で】淹れて飲みましょう」です。
挽いた後は「1【分】以上放置はしないように」したいものです。
豆の状態であれば焙煎後一週間ほどは美味しく飲めます。
これが粉になった瞬間に「秒速で劣化が始まる」理由を述べます。
一粒の豆を楕円形ではなくここでは便宜上一粒の立方体と考えてみましょう。
空気に触れる面は6つ(5つでもいいですが)しかないのに、粉にした瞬間にそれは一気に
数千個の面が触れることになります(※イラスト参照)。
空気に触れることで酸化し、またコーヒー豆の中に入って溜まっていた香り成分もカッティングされることで一気に大放出します。
これはもう科学的数学的に観ても間違いないことなのですが私のように数学が苦手な人はとりあえず、肉でも魚でもいいのですが、料理をする直前に素材を包丁で捌いたもののほうが断然美味しいし出来ればそうやって食べたいものだというそのイメージで十分です。
例えばドラマ「孤独のグルメ」でご一緒した「キッチン友」さん(※ご一緒なんておこがましい、あくまでメイン舞台が「キッチン友」さんで珈琲文明は軽いジャブ程度に出ました)の「スペシャル友風焼き」はオーダーが入ってから玉ねぎを切ります。
あらかじめ大量に切っておいても余裕でその日のうちに使い切るくらいのオーダーは入るはずなのに、どんなに混雑しようが時間がかかろうがその都度その都度玉ねぎを切ってます。やはりどうせ食べるならそういうお店で食べたいですよね。
ご家庭でレギュラーコーヒーを飲まれている方はぜひ豆のまま購入し、飲む直前に挽いて、【秒で】淹れてみてください。そのためのコーヒーミルへの投資を惜しまないでください。ただし、もし「焙煎仕立て」のものをすぐその場で飲まなければならない状況(あまりないかもしれませんが)になった場合、豆の中にまだガスが大量にあり過ぎてそれが抽出の妨げにもなります(ドリップでの「ムラし」というのはこのガスを抜いてあげるために行うものです)のでボンヤリした味になります。なので、そのような状況の場合のみ逆転の発想でミルで挽いて少しだけ置いて(といっても数分で充分です)から淹れるというのが裏技でありますがそのような機会は珍しいでしょうし、そもそも焙煎仕立ての豆を買ってきてもその日にすぐ飲まなければ良いだけのことなので、とにかく「飲む直前に挽いて【秒で】淹れる」を徹底してみてください。
赤澤珈琲研究所 代表 赤澤 智