「あの時はどうかしてたろ?」と笑える日が来ると楽しくなります│カフェ開業メソッド

​「無から有、ゼロから1」への立ち上げの時は凄いエネルギーが必要である、ということを先日ここで述べました。

この「エネルギー」の中に含まれるいくつかの要素があります。それは・・・

★基本的に孤独であること

★傍から見るとそれは滑稽に映りそうなこと

★なりふりは構っていられないこと

などがあります。単に「そりゃ最初は忙しいに決まってるから頑張ればいい」ということだけじゃなく、これまで生きてきた中で自身の中にベッタリとこびり付いた「妙な自尊心、虚栄心」などが邪魔をし、実際のアクションにまで至らないことが多かったりします。

身内事で恐縮ですが、妻の話をします。

私は2003年、前職(学習塾)で突然山梨県の富士山の麓にある富士吉田の教室長及び山梨全体のエリアマネージャーを任され、未踏の地での赴任勤務となりました。

しかもそれを機に結婚しました。

私と同様に妻も生まれも育ちも山梨とは一切関係なく、

突然そこで生活することになりました。

アロマテラピストであった妻は、当時の富士吉田市唯一の(?)商業施設「イトーヨーカドー」の中にあったレンタルスペースを借りて、アロマの講座をしようと考えました。

ただもちろん人が来ないことにはどうにもなりません。

親戚知人友人皆無です。今ほどネットやSNS等も充実してません。

妻はチラシを手撒きしました。

個人的にかなりツボだったのが、近くにある某工業高校(男子率極めて高し)の校門前チラシ配布の話。

「男性にもアロマを広げたい」というその意気やよし、ではあるのですが、

下校時の男子高校生が、門に立ってた女性に予備校や塾のチラシではなくアロマのチラシをもらった時のリアクションとかを想像するだけでなんだか滑稽で笑ってしまいました。

結果的に男子高校生という顧客はつかなかったようですが(笑)、少しずつ講座に参加する人は増えていきました。

その後「フジマリモ」という地域のタウン誌的なものに講座の紹介がされるようになるとそこで発火し、それなりにブレイクし、河口湖のほうにある自然派施設(?みたいなところ)で施術をしたりするようにもなり、ある程度の収入も得られるようになりました。

私が横浜でお店を開くために山梨を離れることになった際、私にはその地に交友関係はありませんでしたが、妻には離れがたいたくさんの友人が出来ていました。

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ひとつ例え話をします。

ここにバスタブほどの大きさの器があって、そこに水を満タンにしなければならない、ということになったとします。数メートル先に洗面所はあって水は出ます。

しかしそのバスタブサイズの器は固定されて動かずそこの水道は出ません。

ホースもありません。あるのは小さいコップ一つのみ。

この状況下で、目的完遂のために出来ることはただひとつ。

それは「コップで一杯ずつ、何百回も往復しながら水を溜める」です。

頭ではわかっているものの、なんだかもう少し効率良い方法があるんじゃないかとか、

面倒くさ過ぎてとてもじゃないがやってらんない、と思う人も多いと思います。

誰の助けも借りられない(というより近くに誰もいない)、やるのは自分しかない初動行為は、この「まずコップに水を入れてとにもかくにもそのデッカイ器に溜め始めることが出来る人」が向いているような気がします。

異常なまでに効率悪い作業かもしれませんが、それを続けるうちに誰かが現れるかもしれません。ホースを持ってる人も出てくるかもしれません。その後劇的一気に水は溜まるかもしれません。

でもその「初動」はまず「コップに水を入れて往復しはじめること」だと思います。

その動作(コップに入った水を持ち運ぶだけ)はけっして重労働ではありません。

でもこの行為に何か「やらない理由」を見出してやらない人はきっと多いはずです。

無から有へのアクションに最も必要なことはこういうなりふり構わない孤独な初動行為なのかもしれません。