いつもはメニューや季節の花や「文明通信」を置いている店先のテーブルを店内に運び込み、その上にぎっしり積まれた本と、平日の真昼間なのにも拘らず参加してくださった9名のお客様。裏口を解放していても熱気を感じる珈琲文明さんです。
やったことのないことをやる、いやもっと切実に、どうにかしてやってやらなきゃならない、というときに押し寄せる不安と戦うにはどうしたらいいんでしょう。赤澤マスターの答えは、「地道に一つ一つの疑問に光を照らして解を探す。」でした。しかし学習塾の教室長という多忙な生活の傍らでそれを実行するのはなかなかハードです。そこで通勤時間やわずかな隙間を、本を読み漁ることに充てたのです。冊数にして120を超える本たち。今日のイベントはその、赤澤メソッドの血肉となっている膨大な本の紹介と、赤澤マスターが一部手放してもよい本については参加者の皆さんに有料でお譲りするというものです。
いただいたお金は医療従事者の方への寄付とさせていただき、既に振り込みも完了しました。総額13,000円にもなりました。ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。
これだけたくさん本があるので、著者もまたいろいろなのですが、同じ著者の本が複数あるものがありました。神田昌典さん、渡邉美樹さん、江間正和さん、ホリエモンさん、キングコング西野さん。特に神田さんのご本は15年前の当時、出ていた本を全て購入したそうです。あの有名なショッキングピンクの装丁の本は我が家にもありました。理想を目指すのに「こんなふうになりたい」もいいけど「こんなふうにだけはなりたくない」もののリストを作るっていう話が興味深かったです。ワタミ社長はご自身が肉体労働からの成り上がり(失礼)で部下に対しても同じことを要求するため、ブラックだなんて言われていますが、赤澤マスターはカフェ開業前の一時的な生活費捻出のために日雇い肉体労働バイトをしていたのは彼の影響だと話していました。ホリエモンさんと西野さんについては、「例えば同じクラスになったとして、仲良くなるとは思えない人たち」ではあるけれど、彼らの持っている「自分にないもの」については一目置いているとのこと。好き嫌いをとりあえず除けといて、優れているところを探せるのは能力だろうなあと思いました。そういえば文明さんにお客さんとして座ってるときに感じる心地よさの中に、「公平感」というものが大きいことに気づきます。入店した順番にオーダーを取るとか、大きな声を出してカットインしてくる客をさらりと交わすとか、常連だからとかご新規だからとかで対応に差をつけないとか。そんなわけで、おそらく今日がなければ一生読むこともなかったであろうホリエモンのご本を一冊、参加者の皆様が選び終わった後に有料で譲っていただきました。
また、「まだ手元に置いておく」珠玉の数冊についてもご紹介がありました。「クレーム対応のコツ」「ナニワ金融道』(漫画ですね)「銭道」そして赤澤マスターの一推し「自由であり続けるために、僕らは夢で飯を食う」。紹介の中で一番面白かったのは、「銭道」の推奨する飲食店のスタイル。「田舎で、持ち家で、日に4、5人客が来るだけ。そして客が『これうちで採れた大根、食べて。』なんて持ってきちゃうやつ。」なんかそれだけ聞くと、ええっ?って感じですが、だからこそ本編を読んでみたいものです。そうそう、ナニワ金融道を読んでいなかったら、赤澤マスターは白楽に店を出していなかったかもしれないんですってよ。青木雄二さんありがとう。
どこかのコピーで、わたしはわたしの食べたもので出来ている、というようなのがありましたけど、本についても同じことが言えますよね。わたしはわたしの読んだもので出来ている。赤澤マスターの成分と、物語ばっかり読んでるわたしの成分はだいぶ違うけれど、譲っていただいた本を読んで少しでもレジェンドに近づけたらいいなあと思いました。(坂本 知香)