「カフェ開業メソッド〜黒字で長く続くお店の作り方〜」レポ 後編

カランカラーン。


週末も夕方になるとだいぶゆったりしてくる珈琲文明のドアチャイムが鳴り​、大きなバックパックを背負った男性が入ってきました。


「おお〜、今帰ってきたの?」と赤澤マスターが驚いた様子で迎えます。空港から直接来たという男性、荷物の中からゴソゴソとお土産を差し出します。それから二人で熱心に話し込んでいます。「お客様ほったからしがおもてなし」で有名な珈琲文明さんでは珍しい光景です。


しばらくして男性が帰った後、実はあの方はこれから阿佐ヶ谷でカフェをやるので色々とアドバイスをしているのだとマスターが嬉しそうに話します。


それが今回ゲストでお話しされた阿佐ヶ谷ペンギンカフェのマスター二羽さんだったんですね。

お店が2015年オープンということは、あれは4年前の出来事。前職を辞めてリフレッシュの旅から戻ってきたその足で師匠に会いにくるなんて、その意気込みたるや。


ペンギンカフェが健全営業を続けていることは自分のメソッドを裏付けてくれるひとつの大きな事象だ、と赤澤マスターは言います。


今日の講義では、メディア露出についての項でオリジナリティーの重要性の話がありました。


取材で取り上げられるのは、店にとって要となるQSCの高さではなく、例えば珈琲文明でいえば、


「サイフォンのまま提供される珈琲」

「26分周期で変わる天井劇場」

「壺型のパンをくり抜いたカレーパン」


これらは赤澤マスターが考案したお店のコンセプトです。


そして「1万時間の法則」に触れます。

あなたがあることに1万時間を費やしたならあなたは、そのことにおいて100人に一人の才能を持つことができる。でもその程度の希少性で稼ぐのは難しい。でも、もうひとつ別の事にも同じように1万時間を費やせば希少性は100の2乗で1万人に一人となる。さらにもうひとつ、別の事に1万時間を費やすと希少性は100の3乗、100万に一人。これなら稼げる。


赤澤マスターの100万人に一人の才能は「ミュージシャン(パフォーマー)」×「塾講師」×「カフェ経営」


つまり「カフェ開業メソッドの講義」だそうです。


う、うまい・・・


さて、最後に前回の宿題について、赤澤さんの実際の対応を。


映画のロケ地選考から外れて、映画のことを書いたブログへのクレームの件。閉店後自宅でクレームのメールを携帯への転送で受け取ったマスターは、即刻お詫びと、ブログの削除の約束をメールで送りました。削除は自宅では出来ないため、明日の出勤後だいたい何時頃になる旨も。


その誠意ある文面のおかげで、メールの送り主は後日友人を伴って店に現れ、そこで映画の話をたくさんしたそうです。その後さらに別の友人を伴って来店。文明ファンがまた増えたというお話でした。


赤澤マスター、ご参加の皆さん、カフェラボの皆さん、2週に渡り楽しい夜をありがとうございました。


(坂本 知香)