旅から帰ると、そのひとは
荷物を家においてすぐ丘を降り
六角橋商店街にやってきます。
最近見つけた新しいおしゃれカフェ。
ふらっと入って本を読んだり
マスターとおしゃべりしたり。
ある日、メディアからマスターに電話がありました。
「そちらに、ロバート・ハリスさんがよくいらしてると思うんですが。インタビューのロケをさせていただけませんか。」
マスター「そんな外国人の方は知りません。」
いたずらにも困ったなとおもいつつ、ネットでその名を検索したら、出てきたお顔は
あっ、あのお客さん。
作家さんだということにはじめて気づき、その後いただいた著書を営業の終わった店で読み始め、気づいたら夜が明けていたなんてことも。
もちろん、その後何度も様々なメディアに、ハリスさんのインタビューロケ地としてお店を提供したことは言うまでもありません。
そんなハリスさん、この度の赤澤マスターの本の出版を応援すべく、対談に来てくださいました。
セッティングは出版社さんですが、カフェラボのスタッフもミーティング兼ねて見学です。
世界を旅するハリスさんが好きなカフェは、たとえばパリにある昔ながらの、そこに文学者やアーティストが集い、さまざまな談義に花を咲かせるようなところ。ノマドワーカーが黙々と働くカフェではありません。
そして赤澤マスターの珈琲文明で、ハリスさんは新井満さんに出会います。実は同じ大学出身のお二人、接点はこれまでもありそうなものでしたが、初めましてが地元のカフェというのは素敵ですね。満さんについてもマスターは最初その素性を知らず、ハリスさんと同じように、取材時に店にカメラ入れていいかと聞かれ、初めて著名な方だとわかったと。
また、このお店には超有名な女優さんもたまに来られます。でもまったくオーラを消し去って静かに珈琲を楽しみ、ゆっくり過ごして帰るので、すぐそばに座ってるお客さんも気づかないほど。
肩書きや、しがらみや、上司の小言や家族とのめんどくさいことや、そんなのをいったん肩から外して、ただの人として安心して過ごせるところ。それがカフェ。
この本に出てくるのは、そんなカフェで、これからなにしたらいいんだろう?と思い悩むひとたち。
ハリスさんも、そういうひとはたくさんいるし、特に大学を出たばかりの20代と、がむしゃらに生きてきてふと立ち止まる頃の40代に多いだろう、とおっしゃいます。
ハリスさんご自身にも、どうしようもなく落ち込んでいた時期があったそう。
そんな時には、じぶんに何が出来るのかをじっくり検証することが大事、とハリスさん。
これまでに膨大な時間を費やしたこと、これだけは本当に大好きでやりたいこと、あるいはこればっかりはやりたくないこと。
最後、PR動画で鮮やかに本をリコメンドしてくれるハリスさん。おさすがです。
近日中にカフェラボのサイトでも閲覧できるようになるとおもいますので、お楽しみに。
ハリスさん、ありがとうございました。
(坂本 知香)
人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた(2020年4月1日発売)